宝もののために〜うつ病の始まり〜
2012年
12月
どうも母の様子がおかしい。おでんの作り方がわからないという電話がかかる。母は、料理も決して下手ではない。何でもささっと作る母だった。洋裁も得意で洋裁学校に行った母は、私の小学校の制服も縫ってくれた。ガールスカウトの制服も縫ってくれた。30年化粧品店とブティックもしてきた。
しかし、あきらかに電話口から聞こえてくる母の声は眉間にシワをよせてどんよりとしんどそうなマイナス思考の母の声だ。
12月24日
夜 勇気が出て髪を染めました。とメールがくる。
12月25日
何か本があれば持って来て欲しい。おでんが作れました。とメールがくる。
12月26日
栗ご飯を作り ケーキを焼いて持って行き 母の様子を見に行く。
12月27日
妹が尾道から子供2人と里帰り。少しは気が晴れ元気が出ることを期待する。
12月29日
妹達と買い物に行き、帰りにはクリスマスのイルミネーションを見に行く。
12月31日
おせちを作り夕方届ける。
妹たちが里帰りで少し気は紛れてはいるようだが、いつもの母とはやはり少し違う。気になりながら2012年が終わっていった。
続く。。。